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アキラ(Aquila)は、イタリア海軍の航空母艦。未完成のまま解体された。艦名はイタリア語で「ワシ(鷲)」の意味。原音では「アクイラ」または「アクィラ」と発音される。 == 概要 == === 航空母艦計画 === イタリアはワシントン会議で空母保有枠60,000トンを認められたが、国民義勇軍の総監に続いて1926年に空軍大臣に就任したイタロ・バルボの発言力が強く。彼は空母の必要性を認めないばかりか海軍へ旧式機しか残さない等、海軍も積極的に空母を建造しようとはしなかった〔独仏伊 幻の航空母艦建造計画 瀬名堯彦 p260〕。 しかし、1935年、第二次エチオピア戦争時にイギリスからの干渉を受けたことで、イギリス地中海艦隊が仮想敵として浮上し、中でもイギリスの航空母艦への対抗が無いことが問題視されるようになった。この時、旧式化していた弩級戦艦カイオ・ドゥイリオ級戦艦2隻を航空母艦へ改装する案が出されたが、速力が21.5ノットと低速なことや戦艦としての構造が航空母艦として不適格と判断され、この案は見送られることとなった〔独仏伊 幻の航空母艦建造計画 瀬名堯彦 p266〕。 同時期、超弩級戦艦ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦の設計を手掛けていた造船総監督ウンベルト・プリエーゼ技術大将は14,000トン案と22,000トン案の2タイプの航空母艦の設計案を海軍に提出した〔丸 2014年10月号 瀬名堯彦 p140〕。 この新型空母案は島型艦橋(アイランド)を持つ近代的な物であり、設計においてはイギリス海軍の航空母艦「アーク・ロイヤル」の影響がみられるものであった。カヴァンニヤーリ海軍次官は2案のうち予算的に制約の少ない14,000トン案に興味を抱いたが、この時期には海軍は新戦艦の建造に全力を注いでおり、一方でエチオピアをめぐる国際情勢悪化のために早急に空母を調達する必要があり、新型空母を1から建造することは難しい状況だった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アキラ (空母)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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